ヘアカラーを薄めたり、使用量を変えるとおきること
処方を作るとき、色素の配合で1レベル変えるなら80-90%くらいの割合で色素量を調整します。
染毛用液を作るとき、片方が10%程度多かったり少なかったりすると(30グラムのつもりが27グラムとか33グラムというとき)色素量やアルカリ量が1レベル位違うことになります。
同じ量の染色用液を広く塗り拡げるときと、狭い範囲で塗るときは毛髪1本に供給される色素量が違うことも容易に想像できます。
同じ量の味噌で味噌汁を作るとき、ちょうどよい加減の量があると思いますが、このとき他は変えず水の量を少なくすると塩辛くなり、多くすると薄い味になります。
この3つをそれぞれ全部飲んだとしますと、味噌の合計量は同じですが、濃いものは塩辛いだけでなく、後でのどが渇く。でも、ほかの2つは味に違いはあってものどが渇くということはありません。
ヘアカラーの1、2剤の混合割合を変えると、時間を変えても同じ結果にはなりません。
一方薄い色のジュースをコップに入れると直径の大きなコップの時の方が色が濃く見えます。薄くても層が厚いと濃くなります。
ヘアカラーでいうと濃い色で浅く染めるのと、薄めの色で深く入れるのとで同じような色に見えることがあります。どっちでも似た仕上がりに見えますが、ダメージの程度が同じだったら、薄めの色で深く染めたほうが耐褪色性は良くなります。