色番と処理時間の関係

処理時間と色番

  • レベル7でも10分余分に置けばデポジットに実感は6レベル
  • レベル5で5分くらいの処理でセミパーマネントに近い色もち
  • 黄色を上にかければ、実際のレベルより明るく見える
  • 6レベルを白髪部分に塗布、10分くらいの差でレベル8を塗布すると、白髪部分のムラがなくなり、8レベルの仕上がりになる

ヘアカラーでは、放置時間を延ばしたり、縮めたりするときにはリフトとデポジットのバランスを変えた方が良い場合があります。

染料中間体の量が8レベル、アルカリは5レベルというものでは、既染部の色あせした部分の調整に適しています。

染料中間体の量が5レベル、アルカリが8レベルのものは白髪黒髪が混じっているところにしっかり色を入れて、白髪黒髪の差を小さくするのに適しています。

当然放置時間を少し長く(+5分くらい)して使う。

アルカリカラーと酸性カラーを併用するとき、アルカリカラーを流して

その上に酸性カラーを載せる場合は膨潤した髪にのせるので

5分くらいで十分な染まりになり、アルカリ処理でくたくたになった髪の状態は

改善されます。もちろん酸処理でダメージが回復したわけではありません。

扱いやすく回復しやすくなっただけです。

ヘアカラー完了後シャンプー、トリートメントで仕上げますが、シャンプー時間を長くすると、シャンプーの時間、乾燥してからの時間で仕上がりと、髪の状態に差がでます。

極端な例ですが、5~6レベルに染めた白髪を、シャンプーを5倍に薄めた液に37℃で

スターラーを使って撹拌し続けると、30分ほどで驚くほど色が抜けます。

乾燥が十分でないうちは髪の引張強度も、摩擦に対する耐久性もかなり低くなります。

乾燥はドライヤーで乾かした後数時間(4~5時間)置かないと十分ではありません。

具体的には、染めた直後の髪は、水分を多く含んで弱いですし、透明感が高い状態です。

しかも、水につけるとあっという間に膨潤状態に戻ってしまいます。

この状態では髪の中の色素の見え方が、彩度が下がり明度が上がった状態ですので、

染まりは弱く見えます。染めた直後1、2日は色が安定しませんが、これが原因です。

髪が染める前の状態に戻るには時間が必要です。

染める前の状態に戻るまでの時間を短縮することはできるでしょうか。

これらの現象の原因は、キューティクルの機能が弱っていることですから、これを回復するのに時間短縮できるかという問いと同じことになります。

アルカリ処理した後なので酸処理でというのは、短絡です。

温めて溶けたバターを冷やしても形や状態は元には戻りませんよね。

もちろん、バターナイフですくってパンに塗ることはできます。

アルカリ処理で起きた障害は水でよく洗ってアルカリの影響を取り除いてから

酸処理した状態でやっと回復する見込みが立つ程度で、その時点で元に戻ることはありません。

ワックスリングを形成すれば、キューティクルの状態はそのままでも機能は回復します。

水の出入りについての機能を補強して、髪の回復を待つのが適当です。

だから、1~2日はオイルやワックスで補強してコンディショナーで手触りを補強するという手順なら、その日のうちにかなりもとに近い状態に戻せます。

以上

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