ブリーチとpH

ブリーチと染着が合わさって酸化染毛剤はできていますが、ブリーチ(メラニンの過酸化水素による脱色)と染着(酸化染料中間体の過酸化水素による酸化重合)は簡単に明度だけを考えてもプラスとマイナスの働きです。一緒に考えるのは複雑なので分けて考えてみます。

ここではブリーチの時のpHの影響、ブリーチの時間による進行を見ます。

下の表で緑の部分を見てください。アンモニア水の配合を変えてpHを変化させた液で髪の明度がどう変わるかを見ています。

アンモニア水の量を増やすとpHは上がりますが、比例しているわけではない。(配合しただけpHが上がるわけではない)

でも明るさは配合量と概ね直線的に影響を受けている。

紫の部分を見てください。アンモニアの配合量をa)と同じままで、緩衝剤というpHの変動をコントロールするものを入れてpHの値と明るくする力を逆転させた実験です。pHが下がっているのに明るくする力は強くなっているのが分かります。

pHだけで明るさを想像するのは外れることがあるということです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする