トラブルの対策の立て方

トラブル分析

現状の把握、正しい分類、正しい分析で適切な対策が得られる。

正しい情報と正しい問いが必須。

対策が無いというのが正しい答えということもある

ヘアカラーに関するトラブルを分析し、解決法を見出すと同時に、トラブルへの耐性を上げる

トラブルの原因は

未知の現象

いままで、同じ施術を続けてきたのにいきなり××の結果になった
前回と同じ状態ではないときは同じ処理は同じ結果に繋がらないこともある

製品不良による失敗

使う前から1剤が発色していた⇒色が少し濃く見える

安全性に関する操作の誤り

傷があるのにヘアカラーをつけた
まつげなど頭髪以外に使った、染毛前に地肌をごしごし洗った

単純な操作ミス

塗り残しがあった、放置時間が不足、塗布量が不均一だった
目に入った、色番を間違えた
1,2剤が十分に混ざっていなかった

誤った使用法

1,2剤の混合から1時間後に塗りはじめた
パーマの2剤を代用した、
1レベル明るくするのに強いもので短時間の処理をしたら斑になった

誤った薬剤の選択、組合せ

〇5と□11の組合せで〇□8を目指した
デカラーのためにライトナーを使った

適正な結果をトラブルとするトラブル

製品の効果や仕様に対する誤解、無理解
酸性カラーで染めたが明るくならない
鉄漿式のヘアカラーで染めたが、自然なブラウンにならない

結果の判断の誤り

鮮やかさと明るさの混同、手触りとダメージの混同
不可抗力の結果

原因が分かっても修正できない現象

酸化染毛剤で黒く染まった髪を明るくできない
何度もホワイトブリーチしている髪に酸化染毛剤で安定した色が入らない
ストレートパーマで、ヘアカラーで明るくならない髪になった
ヘアカラー、パーマでかぶれた
痕跡を0にしたい、効果、収率を100にしたいというできない相談

修正のできる現象

赤みに染まった髪を、同じ明るさでクール系に染めたい
色系統は良いが、少し暗い、少し明るい
⇒ブリーチ力の調整

先に浸透させておいて効果を足したり引いたり、
アルカリのキャンセルを含めて
つやが出すぎた、つやがない
⇒酸性カラーで弱く補色をかける、オレンジを乗せる

髪のにおいがひどい
⇒原因を究明して除くのが本筋ですが、
pHコントロール、水洗とオイルマッサージで軽減

このほかにも、トラブルといっても、内容を分析することで様相が変わります。
技術や仕上がりの他にも、皮膚刺激やかぶれ、断毛などいろいろなトラブルにも
内容を分析して対応策を考えるというのが有効ですので、また、別に項目を立てて考えてみます。

以上

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