傷んだ髪は染まり易くて、色が抜けやすい。
髪はもともと染まりにくい代わりに、潤いを含みつやつやした外観と適度な撥水性を持つものです。いろいろなことが原因で髪がダメージを受けると、症状としてガサつくこともあるし、乾燥が進んだ干物のようにみずみずしさがなくなります。
傷んだ髪は、水にぬれると一気にコシがなくなり、油を補給しても乾くと表面がザラついた感じが残る。優れたトリートメントを使っても、困った症状はいったん隠れるだけで2,3日で戻ってしまいます。
染料(汚れ)に対する抵抗性を示しているのはキューティクルの働きといえます。同時に適度な撥水性やつやのある外観もキューティクルが健全なうちは維持できますがキューティクルの劣化が進むとダメージによる症状がでます。
ダメージといっても根元と毛先、頭部での位置で程度はバラバラです。だから、染毛に対する抵抗性は(即ち染まり易さ、染まりにくさ)一定ではないということです。もちろん仕上がりに影響することは皆が知っている通りです。
従って、染める前にキューティクルの状態を均一にすることで染まりの結果が安定します。
ポイント:キューティクルを復元するのか、機能を再現するのかで対策が変わります。
個人的には元の髪の機能をまねることを追求するのが実現可能で効果的にも満足できることが多いと考えています。言い換えると、元の髪にはもどせない。でもできるだけ元の状態に近いのがよい、ということです。(超える必要はない)
強力な撥水剤より、皮脂程度の疎水性の方が適度に水分を含むこともでき、健康毛に近い。
髪の乾燥が、色やツヤ、見た目の傷んだ感じに直結していて、マイナスの影響が大きい。
髪に適度な水分を維持させるのが、最も有効なケアだと思います。